こんにちわ!しもステ記者 しー子です!
「地域を支える」ということをモットーに、地域医療を重視した「石橋総合病院」を取材してきました!
今回は病院長 三室 淳院長先生に単独インタビューしています!
お伺いした話はどれも勉強になり、とても素晴らしい時間でした。
どうもありがとうがとうございました!
病院長 三室 淳先生
出身地 | 静岡県浜松市 |
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卒業大学 | 東京医科大学 |
経歴 | 関東逓信病院(現・NTT東日本 関東病院)内科勤務 自治医科大学にて博士号取得 アメリカScripps Clinic and Research Foundation (La Jolla, CA,USA)に3年間留学後、自治医科大学にて研究と教育と診療に従事 2013年より石橋総合病院に勤務し、副院長を経て 2019年10月より石橋総合病院の院長に就任 |
専門分野 | 内科、血液専門医、総合内科専門医 |
趣味 | スポーツをすること。競技はスカッシュ(平成元年頃よりやっています) スポーツ観戦(ラグビー、バスケットボール、バドミントン等) |
オフタイムの過ごし方 | 料理(得意料理はイタリアンと中華)、スポーツでリフレッシュ |
医師を目指したきっかけを教えていただけますか?
父が開業医で、自宅の隣に医院があり、よく行ったり来たりしていたので、小さい頃から医療とともにあり、自然と医師を目指すようになりました。
また、父親が早く亡くなったこともあり、自分もその道を極めなくてはと思っていました。
内科が専門分野ということですが?
医師になってまもなく総合内科専門医の資格を取りました。その後に血液疾患の研究をしていて、血液専門医でもあります。
自治医科大学の研究室にいた時に、血液関係の遺伝子治療の研究をしていました。遺伝子というのは、いろんな病気の原因になることがあります。特に癌ですね。いわゆる正常な遺伝子が変異して癌が出来たりするのですが、血液疾患領域の研究が盛んになってきています。
癌というのは私達からすると、とても恐ろしい病気というイメージがありますが、最近は研究も進んでるんですよね?
一生のうちに癌になる方が2人に1人の割合で、3人に1人くらいは癌で亡くなっていますので、身近な病気になってきています。ですが、早期に治療すれば治ることも可能で、血液の癌の代表の白血病なども分子標的薬治療、抗癌剤治療や骨髄移植で治ったりします。そういう意味では癌というのが、いつ自分がその立場になるかもしれないし、なったからと言って悲観することもなく、治ったり、あるいは付き合っていったりというものになってきています。
癌というと短命というイメージでしたが、癌によっては、10年とか20年とか長い付き合いになるものもあります。
院長という立場やその役割について、どのようにお考えでしょうか。
院長としての立場というのは、責任者でもありますが、やはり病院のまとめ役だと考えています。
特に、総合病院ですので、いろんな診療科があります。各診療科がまとまって、お互いが協力しながら患者さんを診ていくようにしています。特にお年寄りの患者さんはいろんな病気を抱えていらっしゃる事が多いです。そういう患者さんの場合、一つの科だけではなかなか対応できないので、各診療科が協力して診ていく必要があります。そういう意味で、各診療科の先生が、スムーズな対応ができるように横のつながりを大切にしています。
また、医師だけではなくて、看護師を始め、いろんなメディカルスタッフの方がいらっしゃいますので、医師間だけでなく、いろんな方とのコミュニケーションが取れるようにしていかなければいけないと思っています。
対外的には他の医療機関との連携をとる責任者です。多くの医療機関の先生方と「顔の見える」連携をとりたいと考えています。
地域の中の石橋総合病院の役割としてはどうでしょうか?
石橋総合病院は「地域を支える」ということをモットーに、「地域医療」を重視しています。 昔の病院は、大きな病院、小さな病院にかかわらず、ひとつの病院はひとつの病院として運営していたのですが、今は病院同士や、介護施設など、いろんなところとつながって地域医療を作っていかなければいけません。
医療というのは日本の医療があって、その中で自治体の中での医療もあります。そういった地域の医療を考えたとき、下野市で中心になる医療機関とは、自治医科大学附属病院です。
大学病院は高度な医療を提供していますが、石橋総合病院は大学病院と連携し、大学病院で高度な医療が終わって少し落ち着いた患者さんがこちらに来て、亜急性期から慢性期の治療をしたり、また、大学病院でなくても大丈夫な病気だった場合はこちらで受け入れたりします。
あとやはり高齢化社会ですので、介護施設なども地域医療のネットワークの中に組み込んでやっています。
病院の診療の方針や目標といったことをお聞かせください。
長期的には病院の医療の質の向上、レベルアップを目指しています。
大学病院との連携を取りながらでないとなかなか難しいですが、大学病院から医師派遣をうけて技術の導入などを行っていくことで、病院全体として機能をレベルアップし、それを患者さんや地域の皆さんに還元していくことを目指しています。
短期的にはしっかりした安全な良い医療の提供です。
高齢化社会ですので、特にお年寄りの場合、入院すると体が弱ってしまうので、病気が治ってもすぐには家に帰れないんです。1人暮らしのお年寄りは特にですね。そうなってくると家に帰れるようになるには、やはりリハビリの力が必要なんです。当院は特にリハビリにも力を入れています。
リハビリのスタッフは50人以上いますよ!
病気が治った後もサポートして下さるんですね。
当院は具合が悪くなって入ってきた患者さんを診る急性期病棟に加え、慢性期病棟のほか、特にリハビリに力を入れている回復期のリハビリ病棟もあります。あとは在宅復帰に向けた医療や支援を行う地域包括ケア病棟があります。お年寄りの患者さんには、そういうところでリハビリをして、ご自宅に帰っていただけるように支援しています。それでもなかなか難しければ介護施設と連携をとって、介護施設に短期間入っていただけるよう支援をし、元気になって帰っていただけるように、病気だけを治すのではなく、その人全体をみて、その人が幸せになれるようにしていくということが目標です。
介護施設の機関もこの病院にあるのですか?
石橋総合病院に付属する介護施設はありません。同じ法人(友志会/ 延寿会 / 駿仁会)は多くの介護施設を持っていますが、残念ながらこの近くには関連の介護施設はありません。近隣の介護施設と協力しながら取り組んでいます。
その人が一番幸せになれるように考えています。一番いいのはご本人がすごく元気になって自分で暮らせれば良いのですが、それが難しい患者さんは介護支援をして行くという形ですね。
退院して、自宅に帰った後のケアについてはどうですか?
当院では訪問診療も行っています。訪問看護ステーションを持っていますので、退院した後、通院がない患者さんのお宅に伺って看護をしています。
昔で言う往診なんですが、往診だけではなくて、看護師が例えば週1回行くとか、24時間体制で患者さんから要請があれば看護師が訪問するというかたちです。これは当院だけではなくて、訪問診療をやっていらっしゃる先生方とチームを組んでいます。もし訪問看護をしている患者さんの具合が悪くなったら訪問診療の先生と相談したり、必要があれば当院へ入院します。良くなればまた訪問看護を利用して在宅に戻ります。
いろんな先生方とのつながりを大事にして、しっかりとした下野市の医療インフラになれればいいなと思っています。
入院中だけでなく、退院後も手厚くサポートしていらっしゃるんですね。
それでは最後に地域のみなさんへのメッセージをお願いします。
医師の力だけではなく、看護師の力やリハビリの力、またはソーシャルワーカーなど、いろんな職業の皆さんの力を借りて、基本理念の「笑顔と思いやり」、「安全で質の高い医療」、「患者さんの喜びを第一」、そして、「地域を支える」をモットーに、患者さん一人ひとりが幸せになれるように地域を支援をしていきたいと思います。
三室院長先生!
この度は、しもステの病院特集の取材にご協力いただきありがとうございました!
※上記記事は2019.10に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。
医療法人社団友志会 石橋総合病院
住所 | 〒329-0596 栃木県下野市下古山1丁目15-4 |
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初診・予約外再診 受付時間 |
【月~金】 午前 8:30~12:00 午後 1:30~4:00 【土】 午前 8:30~11:00 ※総合内科・整形外科のみ診療 月 火 水 木 金 土 |
休診日 | 日
祝
年末年始 |
診療科 | 内科、神経内科、小児科、外科、整形外科、皮膚科、泌尿器科、婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、形成外科、麻酔科、リハビリテーション科 |
電話(代表) | |
URL | http://ishibashi-hp.jp/ |
備考 | 診療等に関する詳細については、当院ホームページをご確認ください。 |
電車をご利用になる場合
石橋駅西口から約1.3km
徒歩で17分、車で5分
お車で来院される場合
壬生インターから約6km
車で12分